米Googleが「Amazon Echo」のような音声アシスタント端末を開発していると、複数の海外メディアが現地時間2016年3月24日、米The Informationの記事(全文閲覧には有料登録が必要)を引用して伝えた。Googleには秘密のプロジェクトがあり、音声命令を受けてさまざまなサービスを提供するパーソナルアシスタント端末を開発しているという。

 このGoogleの端末は、傘下のNest Labsの社内問題を取り上げるThe Informationの記事の中で報じられた。Nest Labsは2014年に住宅用監視カメラの米Dropcamを買収したが、その共同創業者を含む多くのDropcam出身者が、過去半年から1年かけてNest Labsを退職しているという(関連記事:Google傘下のNest Labs、家庭用監視カメラを199ドルで発売へ)。

 米Ars Technica米SlashGearなどの報道によると、Nest Labsは当初、Googleの音声アシスタント端末開発プロジェクトに参加したいと申し出たが、拒否され、プロジェクトは現在Google単独で進めているという。

 この音声アシスタント端末の詳細については今のところ分かっていないと、これらの米メディアは伝えている。ただし、Amazon EchoとGoogle Nowの機能を比較すれば、Googleの製品がどのようなサービスを提供するのかある程度の推測ができるとSlashGearは伝えている。例えば「Google検索」「Gmail」「Google Keep」などが考えられるという。また、Googleは5月に年次開発者会議を開催するが、その会場で何らかの発表があるかもしれないと米Mashableの記事は伝えている(関連記事:Amazon.com、音声アシスタント「Alexa」ベースの新製品2種)。