日本Hadoopユーザー会が2016年2月8日に東京都品川区で、オープンソースソフトウエア(OSS)の分散処理ソフト「Hadoop」や「Spark」のユーザー会議「Hadoop / Spark Conference Japan 2016」を開催する(募集サイト)。参加費は無料。米Clouderaや米Databricksの開発者や、Hadoop/Sparkの日本人コミッタ、ユーザー企業などが講演する。
2009年に第1回が開催された同カンファレンスは今回が6回目で、今回から「Hadoop Conference Japan 2016」と「Spark Conference Japan 2016」の併催となった。Sparkはカリフォルニア大学バークレー校の「AMPLab」から生まれたOSSで、Hadoopの後継ソフトとして米国だけでなく日本でも利用が広がり始めている。
カンファレンスではHadoop/Sparkのユーザー企業として、ヤフーやさくらインターネット、ドワンゴ、ソフトバンク、リクルート、IHI、DMM.comラボが事例について講演する。ベンダー側としては、Hadoopの主要開発企業の一つであるClouderaのTodd Lipcon氏がHadoopの新しいストレージシステムに関して、Sparkの主要開発企業の一つであるDatabricksのReynold Xin氏が「Spark 2.0」について基調講演を行う。
HadoopやSparkの開発は、米Apache Software Foundation(ASF)が主導している。近年はASFにおいてHadoopやSparkの開発をリードする「コミッタ」に、日本人が就任するケースも増えている(関連記事:NTT/NTTデータから3氏がHadoopや関連プロジェクトの「コミッタ」に就任、、NTTデータの猿田氏、分散処理ソフト「Spark」のコミッタに就任)。今回のカンファレンスでも、Hadoopのコミッタである鰺坂明氏や小沢健史氏、Sparkのコミッタである猿田浩輔氏が基調講演に登壇する。
ほかにも、HadoopやSparkのディストリビューション(検証済みパッケージ)やミドルウエア、クラウドサービス、システムインテグレーションなどを提供するベンダーとして、NTTデータや米MapR Technologies、ノーチラステクノロジーズ、NEC、米Hortonworks、フューチャーアーキテクト、米Treasure Data、日本IBMが登壇する予定(いずれも登壇順)。