米Yahoo!が従業員の10%に相当する約1000人の削減計画を検討していると、米Business Insiderをはじめ複数の米メディア(USA TODAYやLos Angeles Times)が現地時間2016年1月7日に報じた。
Yahoo!はすでに計画を進めており、今月中に人員削減を実施する見込みという。主にメディア事業部門、欧州事業部門、プラットフォームテクノロジー部門が対象となる。
Yahoo!の再編策を巡っては、株主である米Starboard Valueが1月6日に、経営陣と戦略の刷新を要求する書簡を取締役会に送った。Starboardは「中核事業(検索およびディスプレイ広告)の建て直しを担うはずの経営陣はいまだ容認できる結果を出せていない」と批判し、今こそ大幅な変革が必要だと主張。取締役会がStarboardの提案を受け入れない場合は、委任状争奪戦を仕掛ける可能性を示唆した(関連記事:物言う株主StarboardがYahoo!に経営陣の刷新を要求)。
Business Insiderによると、Yahoo!は過去1年間で従業員を14%減らし、現在従業員数は1万人余りとなった。投資家の間では、3000人規模まで縮小するよう求める声も出ているという。
Yahoo!は、今月行う2015年第4四半期決算発表の際、もしくはそれまでに、Yahoo!の経営に関する、より焦点を絞った詳細な計画を明らかにするとしている。