米Googleは、同社が新会社Alphabetの傘下となる組織再編の手続きを現地時間2015年10月2日に完了した。米連邦証券取引委員会(SEC)に報告書(PDF文書)を提出し、投資家向けサイトで明らかにした。

 米NASDAQで取引されていたGoogleのクラスC株式とクラスA株式は、10月5日よりAlphabetのクラスC株式とクラスA株式となる。ティッカーシンボルはそれぞれ「GOOG」「GOOGL」のまま変わらない。

 Googleは今年8月に組織再編計画を発表(関連記事:米グーグルが持ち株会社制へ、「より説明責任を果たせる」と創業者)。GoogleはAlphabetの全額出資子会社となり、引き続き検索および広告事業、動画サイト「YouTube」などを手がける。投資事業のGoogle Ventures、医療関連事業のCalico、次世代製品研究部門のGoogle XなどはAlphabet傘下の単独事業として個別に運営される。

 Google共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務めていたLarry Page氏はAlphabetのCEOとなる。Google共同創業者のSergey Brin氏はAlphabetの社長に、Google会長のEric Schmidt氏はAlphabet会長に就任する。Google最高財務責任者(CFO)兼副社長のRuth Porat氏はAlphabetで同様のポジションに就く。Google製品部門担当上級副社長で製品管理やエンジニアリング、研究開発を統括しているSundar Pichai氏がGoogleのCEOとなる。

 米メディアの報道(New York Times)によると、Alphabetは2016年1月以降の決算報告を、Googleとその他事業に分けて発表する。組織再編により、Googleの中核事業の業績がいっそう分かりやすくなると、投資家らは歓迎している。

[発表資料(SECへの提出書類)]