複数の米メディア(EngadgetThe Verge9to5Googleなど)は現地時間2015年9月16日、米Amazon.comが開発中の新しい「Kindle Fire」タブレット機種の画像を入手したと報じた。画像の発信元は、数々の情報リークで有名なEvan Blass氏で、Twitterアカウントから「Amazon.comの10インチKindle Fireタブレット」だとして画像を投稿している。

 リーク画像の端末は黒い筐体で、角は丸みを帯びている。上部の電源/スリープボタン、フロントカメラとリアカメラが確認できる。アイコンが並んでいるホーム画面は「Android 5.0 Lollipop」のそれに酷似しており、既存のFireタブレットで採用しているAndroidベースの独自OS「Fire OS」と異なる。

 これが最終版に近いものだとすると、Amazon.comがUIの大幅な見直しを図り、Fire OSから標準的なAndroidに移行する方針とも受け取れる。

 10インチモデルがリリースされれば、Fireタブレットでは最大サイズとなる。同社は今月、Fireスマートフォンの製造・販売終了を発表したが(関連記事:Amazon.com、独自スマホ「Fire」の製造・販売を終了)、タブレットデバイスのラインアップを拡充することによって、その穴埋めをしようとしていると、上記メディアは指摘している。Fireタブレットを巡っては、50ドルの廉価モデルを発売する計画だと、今月報じられている(関連記事:Amazon.com、50ドルのタブレットを年内に市場投入する計画、米紙報道)。

 現時点で。10インチタブレットについてAmazon.comからの情報提供はなく、記者発表も予定されていない。しかし最後にFireタブレットの新モデルが登場してから1年が経過しており、そろそろモデル変更するべき時期になっている。

 50ドルの6インチモデルの噂と合わせて考えると、10インチモデルも年末商戦に間に合うようリリースされる可能性が高い。