米Appleの「HomeKit」に対応する製品の第一陣が続々と発売日を明らかにした。複数の米メディア(PCWorld、TechCrunch、Forbesなど)の報道によると、一部デバイスベンダーは現地時間2015年6月2日にすでに販売を開始している。
HomeKitは、iOS端末で家庭の様々な機器を制御、管理できるようにするソフトウエアプラットフォーム。これを使えば、玄関ドアの施錠/開錠、ガレージドアの開閉、照明器具の点灯/消灯などが「iPhone」や「iPad」の画面をタップしたり、音声アシスタント「Siri」に命令したりするだけで実行できるようになる。
対応製品の発売時期については、8月終わり〜9月にずれ込むと見る向きもあったが、6月中に発売される可能性が高いと先月報じられた(関連記事:Apple「HomeKit」対応製品は6月に発売される見通し、米メディアが報道)。
米Lutonは、照明システム用ハブ「Caseta Smart Bridge」をHomeKitに対応させた。例えばSiriを通じて地下室の照明がつけっぱなしになっていないか確認し、照明を消すよう命じることができる。Caseta Smart Bridgeを含むパッケージ「Caseta Wireless Lighting Starter Kit」は229.95ドルですでにApple直営の「Apple Store」で販売している。
米Insteonは、同社製スマートホームデバイスを管理するハブ「Insteon Hub」を発売した。室内に取り付けたLED電球やサーモスタット、壁のコンセントや監視カメラ、ドアの施錠などを制御できる。販売価格は149.99。
そのほか、カナダecobeeはWi-Fi対応サーモスタット「ecobee3」のHomeKit対応モデルを249ドルで7月7日に発売する。米SDI TechnologiesのiHomeはWi-Fi対応スマートプラグ「iSP5」の注文受付を6月15日に開始する。
ドイツElgatoは、湿度、気圧、気温のほか、電気や水道使用量を測定する各種センサーをリリースする。販売価格は33.95ドル〜79.95ドル。注文受付を開始しており、夏に出荷する予定。
Appleは6月8日から世界開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」を開催する予定で、その際にさらに多くのHomeKit対応製品が発表されると見られている。HomeKit対応製品は、Appleの「MFi(Made for iPhone/iPod/iPad)」プログラムの認定を受ける必要がある。