ラネクシーは2015年1月21日、クライアントPCの操作ログを監視するセキュリティソフトの新版「MylogStar 3 release 4」(画面)を発表した。2月2日に販売を開始し、2月6日に出荷する。新版ではエージェントソフトの稼働OSを拡大し、Windowsマシンに加えて新たにMacの操作ログを管理できるようにした。
MylogStarは、クライアントPCやサーバー機の操作ログを監視するセキュリティソフトである(関連記事:ラネクシー、Windows操作記録「MylogStar」にファイルサーバー監視専用の廉価版を追加)。監視対象機(Windows/Windows Server/Mac)にエージェントソフトを導入して利用する。取得するログは、ユーザーのログオン/ログオフやファイル操作、Web/FTP/メールのデータ転送状況など、全部で15種類。
新版では、監視対象のクライアントPCの種類を拡大し、Windowsに加えてMacを監視できるようにした(表)。クライアントPC向けのエージェント「MylogStar Agent」の稼働OSは、Windows XP以降とOS Xの二つになり、Macの利用を禁止したり、セキュリティの対象外として別途管理したりする必要がなくなったとしている。
Mac OS上で取得可能な操作ログ |
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コンピューターログ |
ユーザーログ |
アプリケーションログ |
ファイルログ |
クリップボードログ |
Webログ |
Eメールログ |
ステータスログ |
Mac OS上では動作しない機能 |
Webメールログ取得 |
リアルタイムアラート |
過労警告メッセージ |
暗号化通信のログ取得 |
システム日付変更制御、および、変更検知 |
デバイス制御 |
アクセス制御 |
ログ強制回収 |
ログ回収ツール |
自動アップデート |
Agent Monitor Manager |
新版ではまた、データベース管理システム(DBMS)のライセンス料を削減する仕組みとして、収集したログをDBMSに登録せずにハードディスク上にアーカイブする「ダイレクトアーカイブ機能」を追加した(図)。DBMSをデータの格納に利用せず、データの分析時にその都度DBMSに読み込む使い方である。同機能の下では、データをDBMSに格納しないので、データベースサイズに制約がある無償版のSQL Server Express Editionを利用できる。
新版ではさらに、ログの分析も可能になった。ファイル持ち出し状況やクライアントPCの利用状況などを分析し、簡易レポートを出力できる。ログ分析ではさらに、不正な操作が行われた場合にエンドユーザーや管理者にリアルタイムで通知する機能も備えた。
価格(税別)は、以下の通り。クライアントPC向けのエージェント(MylogStar Agent)は、単価が最も高額となる最小構成(1~30台)の場合に1台当たり7200円。サーバー機(Windows Server 2003以降)向けのエージェント(MylogStar Client for Server)は、単価が最も高額となる最小構成(1~3台)の場合に1台当たり9万8000円。一方、データを管理/分析する管理サーバー(MylogStar Server)の価格は、SQL Serverを含まない場合は48万円、有償版のSQL Serverを含む場合は78万円から。