ラネクシーは2013年11月6日、Windowsの操作ログを監視するセキュリティソフト「MylogStar」(関連記事)の廉価版として、監視対象をWindows Serverに限った製品「MylogStar FileServer」を発表、同日出荷した。機密情報を収めたファイルサーバーを安価にピンポイントで監視するのが狙い。監視対象のWindows Server上でスタンドアロンで動作する。価格(税別)は19万8000円。

 MylogStar FileServerは、Windows Server上で動作し、ユーザーのログオン /ログオフやファイル操作、Web/FTP/メールなどのデータ転送状況など、全部で15種類のログをOSのカーネルレベルで取得する。機密データを格納したファイルサーバーにインストールすることによって、監査証跡となるデータを蓄積できる。収集したログに対する検索/分析が可能で、さらに不正な操作を自動的に検出して管理者に通知できる。

 管理コンソールを自前で備えており、Webブラウザーからアクセスして利用する。取得したログは、無償で使えるリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)であるSQL Server 2008 R2 Express SP2に格納する。

 既存の上位製品「MylogStar」の場合は、監視対象のOS(監視エージェントの稼働OS)が広く、Windows Serverだけでなく、クライアントPCも直接監視できる。その一方で、システム構成が複雑になっていた。具体的には、エージェント「MylogStar Client/MylogStar Client for Server OS」のほかに、ログをデータベース管理するサーバー「MylogStar Server」と、ログを分析する管理コンソール「MylogStar Manager」が独立していた。

 既存のMylogStarの価格は、管理サーバーのMylogStar Server(MylogStar Managerのライセンスを含む)がSQL Serverを含まずに48万円、SQL Serverを含んで78万円から。サーバーOS向けエージェントのMylogStar Client for Server OSは、単価が最も高額となる最小構成(管理台数1~3台)で1台当たり9万8000円。

 これに対して、廉価版のMylogStar FileServerは、スタンドアローンで動作し、Web管理画面を自前で備え、RDBMSは無償版を使って19万8000円。