写真●MylogStar 2.5 Release 9の画面
写真●MylogStar 2.5 Release 9の画面
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 ラネクシーは2012年1月23日、クライアントPCの操作ログを監視するセキュリティソフトの新版「MylogStar 2.5 Release 9」(写真)を販売開始した。2010年3月から提供している「MylogStar 2.5」の最新リリースに相当し、シンクライアント環境の接続元端末を記録できるようにするなど、細かい機能拡張を施した。

 MylogStarでは、ログオン/ログオフ、アプリケーション、ファイル操作など、標準で全13種類のログをOSのカーネルレベルで取得する。ログの分析機能も備える。ソフトウエアは、以下の三つで構成する。(1)監視対象のクライアントPCに導入するエージェント「MylogStar Client」、(2)ログをデータベース管理するサーバー「MylogStar Server」、(3)ログを分析する管理コンソール「MylogStar Manager」---である。

 特徴の一つは、VMwareやCitrix Systremsなどの仮想環境での動作保証と機能拡張を施している点。VDI(デスクトップ仮想化環境)では、個々の仮想デスクトップ上でエージェントが動作することを保証する。一方、SBC(サーバーベースコンピューティング、Windows ServerのTerminal ServiceやCitrix XenAppなど)においても、これら共有サーバーに導入するSBC専用のエージェントを用意している。

 新版では、仮想化環境向けの機能を強化した。例えば、VDIとSBCともに、接続元端末のコンピュータ名とIPアドレスを取得して操作ログに表示できるようにした。これまではログインユーザー名しか記録できていなかった。また、VDI利用時には、仮想マシンを終了させる際に操作ログをすべてサーバーへ送信するようにして、ログが消失しないようにした。

 エディションは、標準版と、機能下位の「MylogStar 2.5 Light」の二つを用意。Light版では、監視対象が限られる(サーバーOS監視用エージェントとSBC環境用エージェントを利用できない)ほか、取得できる基本操作ログの種類が13種から6種へと減っている。

 標準版の価格(税別)は、サーバーのMylogStar Server(MylogStar Managerのライセンスを含む)が、SQL Serverを含まずに48万円、SQL Serverを含んで78万円から。エージェントのMylogStar Clientが、単価が最も高額となる最小構成(管理台数5~30台)で、1台当たり7200円。Light版の価格(税別)は、MylogStar Serverが、SQL Serverを含んで40万円から。エージェントのMylogStar Clientが、1台当たり2500円(最小台数は30台)。