システム運用監視サービスを手がけるサイトロックは2014年12月11日、情報システムが出力するログを収集/分析してレポートを出力できる汎用のログ分析ソフト「Logstorage」(インフォサイエンス製)の取り扱いを開始したと発表した。製品ライセンスを販売することに加えて、運用監視サービスの対象の一つとして、同ソフトの設定や運用などを請け負う。今後は、同ソフトを活用した運用監視サービスメニューなども視野に入れる。
Logstorageは、ログの収集、分析、レポート生成といった一連のログ管理機能を提供する、汎用ログ分析ソフトである(関連記事:ログ分析ソフトのストレージI/Oを100分の1に削減、AWS動作を検証)。代表的なOSやアプリケーションのログに加えて、テキストファイルとして出力される任意の形式のログを収集して分析できる。ログに意味付け(タグ付け)を施す機能を持つため、異なるログが混在していても同じ意味を持った項目として検索や集計ができる。ログは、Syslogによる収集のほか、ファイル共有や専用エージェントソフトなどを介して収集できる。レポート生成機能に注力しており、各種のセキュリティ/コンプライアンス用途のレポートを出力できる。
サイトロックは元々、システム運用監視サービスを提供しているベンダーである。例えば、情報システムの運用監視を請け負うアウトソーシングサービス「統合運用管理サービス」の場合、サーバーやネットワーク機器の稼働状況を監視し、検知した障害やユーザーからの依頼に対して24時間365日対応し、障害の切り分けや復旧作業を実施する。ITILのインシデント管理に基付いてサービスを提供する。監視方法として、インターネットを介した外部監視のほか、プロセス監視やSNMP監視、ログ監視などの内部監視も実施する。
今回、システム運用監視に関連した製品として、ログ管理ソフト(Logstorage)の取り扱いを開始した形である。Logstorageのソフトウエアライセンスを販売するほか、システム運用監視サービスの一環として、要望に応じてLogstorageを使ったログ監視の設定や運用代行サービスを提供する。さらに、Logstorageを活用したサービスメニューを用意することも視野に入れる。Logstorageの販売価格はインフォサイエンスと同様としている。インフォサイエンスによる販売価格は65万円(税別)から。