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 米Facebookは現地時間2014年12月8日、検索機能の強化を発表した。過去に共有された記事をキーワードによって手軽に検索できるようになる。英語のみ対応し、米国で今週よりデスクトップ版とiOS版で利用可能にする。

 Facebookは、約2年前からベータ提供している検索エンジン「Graph Search(グラフ検索)」のユーザーからのフィードバックにより、「最も重要なのは、以前見た投稿を探せる機能」であることが分かったと述べている。

 Graph Searchは、「Facebookのユーザー、写真、人々のつながりを有効活用し、Facebook内で公開あるいは共有されている関連性の高い人物や画像を検索する手段」として2013年1月に早期ベータ版の提供を開始。同年8月に米国英語モードの全ユーザーに公開した(関連記事:Facebook、すべての米国英語ユーザーが「Graph Search」を利用可能に)。

 Graph Searchでは、ユーザー、写真、居住地や出身地、関心事、投稿内容、コメントなどを対象に、「ニューヨークに住んでいる友達」「私の家族の写真」「同郷者でハイキングが好きな人」「先月の友達の投稿」といった文章で検索を実行する。

 今回の検索機能の強化では、例えば「Jessica」「wedding」とキーワード入力してJessicaが結婚式当日の投稿した記事を見つけたり、「cookie」「recipe」「Lisa」のキーワードでLisaが過去に投稿したクッキーのレシピを探し当てたりできる。検索結果は、検索を実行したユーザーに応じてパーソナル化され、過去にそのユーザーと共有されたコンテンツのみ対象となる。

 米TechCrunchによると、Android版については不具合を修正したのち利用可能にする予定。また米Computerworldは、過去のコンテンツが簡単に検索されてしまうことでプライバシーを懸念するユーザーに対して、プロフィールページからアクティビティログを開き、プライバシー設定を調整することを勧めている。

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