中小企業向けに税理士などの士業のクラウドサービス「Bizer(バイザー)」を提供するビズグラウンド(東京・千代田)は2014年12月8日、Bizerの追加機能として総務・労務・経理などのバックオフィス業務を効率化する「会社運営のダンドリ」の提供を開始した。「会社運営は管理部門がなくても自分でできる」をコンセプトに、中小企業向けバックオフィス業務の包括的支援を目指す(関連記事:月額2980円のクラウド税理士相談、“価格破壊”ができるわけ

 「会社運営のダンドリ」が提供するのは、(1)イベントのタスク管理(写真1)、(2)役所提出書類の自動生成(写真2)の各機能。これらに加えて、Bizerがこれまで提供していた士業の有資格者への依頼・相談サービスも引き続き提供する。

 (1)のイベントのタスク管理は、社員の雇用や会社の移転といった会社運営で発生する各種イベントについて、必要な手続きなどをタスクとして手順を示すもの。タスクの完了/未完了の管理もできる。

写真1●イベントのタスク管理の例
写真1●イベントのタスク管理の例
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 (2)の役所提出書類の自動生成は2015年1月に追加される機能で、タスクの入力情報から役所への手続きが必要なものを割り出し、例えば「健康保険厚生年金被保険者資格取得届」などを生成する。

写真2●役所提出書類の自動生成の例
写真2●役所提出書類の自動生成の例
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 タスクの内容について不明な点があれば、税理士や社会保険労務士などの有資格者にオンラインで相談できる。有料となるが、書類作成や手続き代行の依頼も可能である。

 ビズグラウンドではサービス提供開始後1年で3000社への導入を目指している。料金は月額2980円(税込)。これまで提供してきたBizerと同料金であり、新機能が加わることによる料金変更はない。新規契約者だけでなく、既存のBizerの契約者も「会社運営のダンドリ」の機能を利用できる。