ディアイティは2014年11月19日、ネットワークパケットをキャプチャーしてLANの利用状況を解析するLANアナライザー製品「OmniPeek/OmniEngine」のラインアップを強化し、IEEE802.11acの3ストリーム通信をキャプチャーできるようにハードウエア一体型で性能を確保したアプライアンス装置「Omnipliance WiFi」(写真)を発表した。12月1日から販売する。無線LANアクセスポイント(AP)からキャプチャーデータを収集する仕組み。価格(税別)は235万円。開発会社は、米WildPackets。

写真●Omnipliance WiFiの外観
写真●Omnipliance WiFiの外観
[画像のクリックで拡大表示]

 前提となるOmniPeek/OmniEngineは、有線LANと無線LANのパケットアナライザーソフトである(関連記事:DITがLANアナライザー新版で802.11acの3ストリームを解析可能に)。パケット分析/解析ソフト「OmniPeek」と、パケットキャプチャー専用エンジンソフト「OmniEngine」で構成する。OmniPeekはOmniEngineと組み合わせてOmniEngineがキャプチャーしたパケットを解析できるほか、OmniPeek単体でもパケットのローカルキャプチャーができる。

 今回発表したOmnipliance WiFiは、パケットキャプチャーエンジンのOmniEngineを搭載した、パケットキャプチャーアプライアンスの一つである。特徴は、現行で最新の無線LAN規格であるIEEE802.11acに合わせてキャプチャー性能を確保していること。ギガビットクラスの無線LANパケットをキャプチャーして解析できるという。形状は1Uラックマウントで、内蔵するストレージ容量は8Tバイト。パケット解析用にOmniPeekの機能限定エディション「OmniPeek Connect」も付属する。

 Omnipliance WiFiを使うと、外部の無線LAN APと連携する手法によって、IEEE802.11acの3ストリーム(3多重化)以上の通信をキャプチャーできるという。無線LAN APをスニッファーモードで運用し、ここからパケット情報を取得する仕組み。利用可能な無線LAN APのベンダーは、記事執筆現在で米Aruba Networksと米Cisco Systemsの2社。Omnipliance WiFiは、無線LAN APコントローラーと同一セグメントに配置して運用する。