連載第2回を読んだあなたは、すでに自分のマーケティングが大切だと思っているだろう。しかし、実際にどうすればいいのか困っているかもしれない。どうすれば、ソフトウェア開発界の著名人になれるのだろうか。

 簡単だと嘘をつくつもりはない。成功は、一夜にして成るものではない。少なくとも長続きする成功はそうだ。しかし、どの開発者でもマーケティングをすることはできるし、やる気になれば簡単にさえ見えるだろう。ここでは重要なコンセプトをひと通り取り上げておく。

 自分のマーケティングは、個人ブランドから始まる。ブランドとは、あなたが表現するものだ。すべての人のためにあらゆるものを表現するのは不可能なので、自分が何になりたいか、そのイメージを世界にどのように見せたいか、ということを意識的に決めなければならない。また、人と触れ合うときや、あなたが複数回に渡って何かをするときに親しみを感じさせるようにしたい。ブランディングは、そのために役に立つ。

 何らかのブランドを作り上げ、どのようなメッセージを送ろうとしているのかを認識したら、そのメッセージを送る方法を見つけなければならない。メッセージを送り出すための媒体は多数あるが、私がソフトウェア開発者に特に勧めたいもっとも効果的なものは、ブログである。ブログは、インターネット上のホームベースにすべきだと思う。ブログは、あなたが完全にメッセージをコントロールできる唯一の場所であり、他人のプラットフォームやルールに振り回されることもない。