マーケティングを一言で説明すると、製品やサービスとそれらを必要としている誰かを結び付けることだ。だから、自分をマーケティングするとは、あなたが提供できるものを、ほしいと思っている人と結び付けることにほかならない。マーケティングは悪く言われることも多いが、正しいやり方をするなら、自分をマーケティングすることは決して間違ったことではない。

 自分のマーケティングの正しいやり方とは、他者に価値を提供することだ。ほかの人々があなたを気に入り、ともに働きたいと思うように自分を売り込むためのポイントは、彼らに価値を提供するような形でマーケティングすることにある。スコット・ハンセルマンのような達人はさすがにうまい。彼は、自分のブログや講演活動、ポッドキャストを通じて、開発者に大きな価値を提供しているのだ。では、ソフトウェア開発者としてのあなたは、どうすれば自分をマーケティングできるのだろうか。

 あなたが自分で理解しているか否かにかかわらず、あなたは四六時中、自分をマーケティングしている。誰かに自分のアイデアに賛成してもらおうとしているときには、本質的に彼らにそれを売り込んでいるのである。そして、アイデア自体よりもアイデアをどのようにパッケージングするかの方が大切な場合が多い。

 人材募集に応募するとき、あなたの履歴書は、あなたのサービスをマーケティングする広告になっている。ソーシャルメディアやブログ(持っていればの話だが)に投稿したことでさえ、あなたとあなたが提供できるものについての一種のマーケティングメッセージである。