2015年はWindows 10が7月末に登場、その後、9月にオフィスソフトの最新版「Office 2016」の提供が始まった。2014年まではWindows 8の不振、Windows XPのサポート終了といった後ろ向きな話題が中心だったが、今年はようやく前向きな話題がそろってきたように見える。特にWindows 10については、実際に使ってみるとどうなのかがユーザーの最も気になるポイントだった。
そんなユーザーの気持ちを反映して、1位になったのは「【戸田覚の読みごたえ重視の超辛口レビュー】Windows 10を10日間使い続けた結論は?」。タイトル通り、Windows 10を導入して、その使い勝手を率直にレビューした記事だ。このほか、ランキング上位に入ったWindows 10関連の記事は、3位の「【週末スペシャル】Windows 10は貧弱マシンの強~い味方!? 処分直前のノートが10で命拾い」、4位の「【記者の眼】導入前にスッキリ解消!「Windows 10」にまつわる10個の疑問」と実際に使ってどうかや、使うときに知っておきたいことをまとめた記事が注目を集めた。
Windows 10が好意的に迎え入れられたのに対し、「Office 2016」にはネガティブな反応が目立った。2位になった「【記者の眼】本当にややこしい「Office 2016」のライセンス」では、多様化するOfficeのライセンスについて、その“ややこしさ”を解説している。サブスクリプション形式のクラウドサービス「Office 365」、パソコンにプリインストールされたOfficeについてくる「Office Premium プラス Office 365 サービス」、iPad/iPhone、Android、Windows 10に提供される「Office Mobile」など、多様化するOfficeのライセンスについて解説している。
一方で、Windows関連のハードウエアについての記事はあまり多くなかった。その中でランキングに入ったのは、6位の「【記者の眼】手のひらにすっぽり収まる、2万円強のスティック型PCは何に使えるか」、9位の「【記者の眼】国内最安値、1万2980円のWindowsタブレットを試してわかったこと」といった1万円台と超低価格製品の紹介記事だ。
Windows 10は高性能のパソコンでなくても十分に使えるし、アップグレードに費用がかからない。Officeはパソコンはもちろん、iPadやAndroidタブレットで使える。より低価格化が進むなか、ユーザーは性能のいいパソコンを数年おきに買い替えるという使い方をやめて、手軽なタブレットや格安パソコンを使うか、パソコンは買い替えないで、そのまま使い続けるといった具合に、変わっていくことが見えてきたのが2015年のWindowsのトピックと言えそうだ。