2015年3月上旬に開催された「Mobile World Congress 2015(MWC2015)」で、大きく盛り上がった話題の一つがWindows Phoneだ。

 会期直前には、マウスコンピューターやfreetelが日本国内でのWindows Phone端末の投入を発表、MWC2015に出展することを予告した(関連記事1関連記事2)。2011年にKDDIが発売した「IS12T」以来、久しぶりのWindows Phone端末が国内に登場する可能性に、企業ユーザーなどから注目が集まっている。

 特集第4回となる今回は、MWC2015におけるWindows Phoneの展示を振り返ってみたい。

Windows 10の新機能を公開したマイクロソフト

 MWC2015の初日である3月2日にプレスイベントを開催したマイクロソフトは、2015年1月に発表したWindows 10のスマートフォン・小型タブレット向けバージョンを改めて披露した(関連記事:[MWC2015]米マイクロソフトがLumia 640やWindows 10の最新機能を発表、(写真1

写真1●Windows 10のスマートフォン版を改めて披露
写真1●Windows 10のスマートフォン版を改めて披露
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 このOSの名称について、現時点でマイクロソフトはあくまで「Windows 10」であるとしており、「Windows Phone 10」などの名称は使っていない。スマートフォンだけでなく、小型タブレットも含むためのようだが、最終的な名前が確定するまでは、流動的になるだろう。

 プレスイベントでは、Windows 10世代から標準搭載となる予定の新しいWebブラウザー「Spartan」のほか、Officeユニバーサルアプリのスマートフォン版を披露した。PC向けユニバーサルアプリと、ほぼ同じ感覚で利用できるという印象だ。

写真2●新Webブラウザー「Spartan」のスマートフォン版
写真2●新Webブラウザー「Spartan」のスマートフォン版
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