長年、なんとなく気になっていたことがふっと明らかになる瞬間があります。今日、「人気ラーメン店チェーン『一蘭』経営の吉冨氏が説く商売の秘訣」を読んだときが、そうでした。

 一蘭は東京にも店舗があるラーメン店チェーンで、筆者も訪れたことがあります。気になっていたのは、何枚も仕切りがあって、隣で食べている人が見えない独自のカウンターです。

 記事にはこう書いてあります。「きっかけは、創業して数年たったころ吉冨氏が耳にした『1人でラーメン店に入りにくい』という女性客の言葉だったという。確かに一般にラーメン店は客の大半を男性が占める。だが、それでは大きな潜在市場をみすみす捨てることになる。そこで吉冨氏は自ら作成したアンケートを手に街頭に立ち、収集したアンケート結果を分析して、このレイアウトに行き着いたという」

 記事には続けて「仕組みはアナログだが、発想はデータ経営そのものだ」とあります。完全に同感です。

 ところで、独自のカウンターは「味集中カウンター」という名なのだそうです。初めて知りました。久しぶりに一蘭のラーメンが食べたくなっています。