クラウドについて考えさせられる記事を読みました。「Samsung、米国のクラウドサービス企業Joyentを買収へ」です。

 韓国サムスン電子が、クラウド事業を手掛けるベンチャー企業を買収したというだけであれば、それほど気にならなかったでしょう。考えさせられたのは目的です。記事から引用します。

 「同社のMobile Communications事業最高技術責任者(CTO)、Injong Rhee氏はWall Street Journalのインタビューに応じ、『Joyentの事業で売り上げを拡大することが目的ではなく、当社自らがJoyentの顧客になることが目的だ』と述べている」

 顧客になるためにクラウド会社を買収するのです。世界屈指のスマートフォンメーカーですから、成算があるのでしょうが、自らが使うかどうか、が買収の理由だとは。

 先日、米セールスフォース・ドットコムが、自社サービスのインフラをアマゾン ウェブ サービス(AWS)に切り替えるという発表がありました。どのクラウドを、どう選ぶか、の意味がさらに重くなっていくのかもしれません。

 話は変わりますが、最近、あるジャーナリストに「ブロックチェーンがもたらす影響はクラウドより大きいのではないか」と言われました。この言葉が気になっています。