以前は、ワークステーションという言葉をよく聞きました。金融や製造関係で、PCでは処理能力が不足する業務向けの高機能デスクトップ機という位置付けだったでしょうか。SolarisやHP-UXといったUNIX搭載機が普及する原動力の一つだったかと思います。

 「日本HP、仮想化向けなど国内未発表のワークステーション新製品を披露」で、ワークステーションという言葉を目にして昔のことを思い出しました。ただ用途は同じでも、中身はかなり違います。

 CPUがRISCからインテル製品に、OSがUNIXからWindowsやLinuxに変わっただけではありません。サイズは小型化し、ノート型機も登場しました。最も変わったと感じるのは、ワークステーション仮想化の話です。

 非力な端末の代表のように言われていたシンクライアントで、高機能機の代名詞だったワークステーションの業務をこなすわけです。姿を変えながら生き残っているワークステーションからはいろいろと学べるところがありそうです。