ここ数年、ネットワーク業界でSoftware-Defined Networking(SDN)というキーワードが話題となっている。

 例えば調査会社のIDC Japanは2014年に「SDNに漠然とした期待を抱く段階から、現実のネットワーク環境への適用に一歩踏み出している段階」にあると分析。データセンターにおけるSDNは、2017年には342億円市場になるとみている。

 ただSDNが指す範囲は幅広く、関連各社がそれぞれの立場で微妙に異なる説明をしており、ユーザーにはわかりづらい。本特集では、SDNの理解のため、実体を3パートに分けて解剖していく。

 Part1ではSDNが登場した背景と、その意味をまとめる。Part2では、SDNを構成する主な技術を見てみよう。Part3では、実際にSDNを検証・開発した企業への取材を基に、その理想と現実を探る。