2016年最初の記事になります。今年もご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

 2015年最後の記事では、米Appleのソフトウエア分野を中心に2015年を振り返った(関連記事:Appleの2015年を振り返る、年末にソフトウエアで大金星)。2016年最初のこの記事では、ハードウエア分野を中心に前年を振り返りつつ、今年の見通しを示す。

 新年早々、昨年の後悔話をするのも縁起が悪いかもしれないが、2015年にやり残したこととして、自分の仕事用のデバイスを刷新できなかったことがある。

快適になったOS X El Capitan

 この理由の一つとして、2015年秋に登場した「OS X El Capitan」(関連記事:Apple、「OS X El Capitan」の無償アップデートを明日より提供)が挙げられる。筆者が使う2012年モデルの「MacBook Pro」の動作は格段にスムーズになった。Macで行う作業の範囲内では、これ以上のマシンパワーを必要としなくなった。

 仕事の根幹に関わる道具について、なるべく定期的に入れ替えて、故障やデータ破損など万が一の事態が起きるリスクを極力減らすべきかもしれない。一方で、パフォーマンスに問題がないのであれば買い換える必要なし、という考え方もあり得る。

 既にMacBookシリーズではハードディスクが排除されており、パソコンを使う上で一番不安な要素、すなわちハードディスク故障のリスクが取り除かれている点も、後者の考え方を後押しする。

 タッチ非対応を前提として、どんなノートPCが魅力的か。それが、2016年にAppleに期待するPCを考える視点となる。