日経SYSTEMSは、日経BPコンサルティングと共同で、今年も「開発支援ツール徹底調査」を実施している(昨年の調査)。昨年はテストツールを対象にしたが、今年は分析・設計ツールについて調査する(アンケート回答サイト)。

 今回対象にした分析・設計ツールとは、主に要件定義工程や設計工程で使用するソフトだ。具体的には、業務フロー図、クラス図、E-R図、アクティビティー図、シーケンス図などのモデルを描画する機能を備える専用ツールである。作成したモデルからドキュメントやソースコードを生成したり、モデル間の整合性をチェックしたりする機能を有する製品もある。

 さて、分析・設計の作業を進める際、ITpro読者の皆さんはどんなツールを使っているだろうか。専用の分析・設計ツールではなく、ExcelやWord、PowerPointといった汎用的なオフィスソフトを使っているケースが多いかもしれない。今回の調査では、「実際に分析・設計ツールはどのくらい使われているのか」「ExcelやWordではなく、分析・設計ツールを使っているユーザーは、どんな効果を実感しているのか」といったことを調べたいと思っている。

 調査期間は3月9日から4月5日。3月21日までに764人の方から既に回答をいただいた。このうち「直近2年間で分析・設計ツール(もしくは統合開発環境の分析・設計機能)を利用した」という回答者は335人。利用率は43.8%と半数に満たなかった。

 利用している335人に、どのような機能に満足しているかを聞いたところ(複数回答可)、中核機能である「業務フロー図、クラス図、E-R図、アクティビティー図、シーケンス図などの作成」が63.0%でトップだった。以下、「作成したモデルからのドキュメントの生成」が17.3%、「E-R図などからのDB実装」が17.0%、「クラス図などからのソースコードの生成」が14.9%と続いた。分析・設計の後工程につなげる機能に満足度が高いようだ。

 中間結果は、ITpro読者の皆さんの感覚とずれていないだろうか。調査は4月5日まで継続しているので、ぜひご回答いただきたい(アンケート回答サイト)。分析・設計ツールについて独自の使いこなし術や工夫をお持ちの方は、自由記述欄にそれを書いていただければ幸いである。分析・設計ツールを使っていない方にも、使っていない理由や日ごろの課題などをお聞きしている。最終的な調査結果は、日経SYSTEMS本誌とITproで改めて報告する予定である。