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芦屋広太一つ上のヒューマンマネジメント

5分で人を育てる技術 (30)言ったら納得してもらえた“お断り話法”8事例

2007/10/04

 前回は,藤井と坂本の説明方法の違いを説明しました。そして,藤井の説明の何が問題かを具体的に彼の説明記録を見ながら考え,さらに,上手く説明するためには,"質問"を学ぶことが大事だということも説明しました。

"話しが上手くない人"が説明時に受ける質問10例

1.「何の話?」「報告?,相談?,連絡?」
2.「簡単に言うとどういうことなの?」,「一言で言うと?」
3.「それはなぜ?」,「どうしてそうなるの?」
4.「具体的に言うとどういうことなの?」,「うちの場合で言うと?」
5.「もう少し詳細に言うとどうなるの?」,「もっと細かく説明すると?」
6.「何が原因なの?」,「どこが問題なの?」
7.「私はどうすればいいの?」「俺がやる事あるの?」
8.「いつまでにやるの?」「スケジュール感は?」
9.「ところで君は何をするの?」
10.「これで上手くいくの?」,「これで大丈夫なの?」

 話が上手くない人の説明は,相手の評価が上の表の"質問"として返ってきてしまいます。だから,この1〜10の質問についてしっかり準備しておけば,最低限の説明はできるようになるのです。

 とは言うものの,10の質問を全て準備するのは大変かもしれません。そこで,この中で何を質問されることが多いかを考えて優先的に準備することが効率的と思います。

 では,この10の質問のうち,もっとも多く質問されるものは何でしょうか・・・それは,3番の「理由」に関するものです。人は何かを説明された場合に,自分の考えと違えば必ず疑問をもつからです。

 今回も,“仕事に役立つ7つの科目”の「(3)説得的会話」に関するノウハウがテーマです。なお,今回のPDFファイルでは「言ったら納得してもらえた"お断り話法"8事例」を用意しました。よろしければ会社の研修,人材教育にご活用下さい。

理由を上手く説明できる人は賢いと思われる

芦屋:藤井,どう?こんな質問を想定して準備すれば効果的な対策になる。僕もそう教えられてきたからな。当然,坂本にも同じことを言ってきた。紙に落としたのは今回がはじめてだけどな。

藤井:・・・確かに,これは使えそうと思いますよ。でもね,10は多い。そんなにたくさんはきついですよ。

芦屋:まあ,仕事で少しづつ覚えていくしかないけどな・・・でも,最も大事で,よく聞かれるやつはすぐ準備した方がいい。

藤井:それは?

芦屋:理由・・・3番。なぜ,どうしてそうなるのか・・とういう質問。まあ,他人から話をされたり,説明を受けたりするんだから,相手の言うことが分からなかったり,理屈がいい加減だったり,曖昧であれば疑問に思うからだろうな・・・分からないこと,疑問に思うことがあると,「理由」を知りたいという強い欲求が生まれる。

藤井:それは,そうでしょうね。分からないのに,明確な理由がなければイラつくな。

芦屋:そう。だから「納得できる理由が上手く説明できる」ことが大事になる。理由が上手く説明できて,聞き手の腑に落ちれば「賢い,クレバーな人物」ということになる。反対に,理由を言えなかったり,言えても曖昧で,理に適っていなくて,納得できない説明ならば「大丈夫か?」という評価になる。理由の説明の良し悪しで評価は雲泥の差になってしまうんだよ。

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著者プロフィール

芦屋 広太(あしや こうた)
 システムアナリスト/教育評論家。SE,PM,システムアナリストとしてシステム開発・システム統合などを経験。この過程で調査・分析した内容を「ヒューマンスキル教育」としてモデル化。将来を担う人材研究に利用する。著書にITproでの連載をまとめた「ITエンジニアのための人を動かす9の基礎力と27のエクササイズ」(日経BP社),「ITエンジニアのための仕事を速くする7の基礎力と9のエクササイズ」(同),「「たった一行」で思いどおりに仕事を動かすメールの書き方・返し方(インプレスジャパン),「仕事を成功させる[芦屋式]コミュニケーション5つの技術」(ソーテック),「IT教育コンサルタントが教える 仕事がうまくいくコミュニケーションの技術」(PHP研究所),「SEのためのヒューマンスキル入門」(日経BP社),「Dr芦屋のSE診断クリニック」(翔泳社),「話し過ぎない技術(毎日コミュニケーションズ)」などがある。Twitter:@hongojk、facebook:kouta asiya(clinic@a-ron.net)。

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