米連邦通信委員会(FCC)は,テレビ放送サービスの新規参入を促進するための立法提案書を承認した。FCCが米国時間12月20日に明らかにしたもの。これにより,電気通信会社によるブロードバンドTV放送事業参入の障害が取り除かれる可能性がある。

 同提案書は,当局がケーブル・サービス競合事業へのフランチャイズ免許付与を正当な理由無しに拒否することを禁じる条項「1934年通信法第621条(a)(1)」の導入に向けた規則の構築およびガイダンスの提供を目的とする。

 FCCは,「現在のフランチャイズ認可のプロセスが新規参入の障害となっており,ケーブル事業競争の向上とブロードバンド普及促進という政府の目標達成を阻んでいる」と判断。フランチャイズ認可を担当する地方当局に対し,無期限の交渉,不当な設備建築要請,フランチャイズ料の上乗せ,PEG(public, educational and government)関連の不当な要求などを取りやめるよう命じている。

 ちなみに同様の法案が,カリフォルニア州で9月に成立しており,2007年1月1日より施行される(関連記事)。カリフォルニア州のほか,テキサス州など13州でも,フランチャイズ関連の法改正に取り組んでいるという(米メディア)。

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