米カリフォルニア州で,テレビ放送サービスの新規参入を促進するための法案「Digital Infrastructure and Video Competition Act of 2006」(州法2987)が成立した。同州知事のArnold Schwarzenegger氏が米国時間9月29日に同法案に署名したことを発表した。施行は2007年1月1日から。

 米国でケーブルを介したテレビ放送サービスを展開するには,各地域自治体のフランチャイズ免許を受ける必要があり,これが新規参入の障壁となっている。従来の法律では,新たにサービスを開始する場合,免許を取るのに何年もかかるからだ。同法案は,こうした免許取得の手続きを簡素化する。

 Schwarzenegger知事は,「市場競争が高まれば,より良いサービスとより安価な価格をあらゆる人々にもたらすことができるようになる。同法案は,ケーブルTV市場で重要な役割を担い,カリフォルニア州における革新技術の普及を後押しするだろう」と述べた。

 同法案は,カリフォルニア州議会議長Fabian Nunez氏が提唱していたもので,同州議会が賛成票64,反対票5で8月31日に可決していた。

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