米Microsoftは米国時間10月26日に,2007会計年度第1四半期(2006年7~9月)の決算を発表した。売上高は108億1000万ドルで前年同期と比べ11%増加。訴訟関連費用を含めた純利益は34億8000万ドル(希薄化後の1株あたり利益は35セント)で前年同期の31億4000万ドル(同29セント)を上回った。営業利益は44億7000万ドルで前年同期の40億5000万ドルから11%増加した。

 同社CFOのChris Liddell氏は,「堅調な業績をあげ,売上高は従来予測の上限に達した。新しい会計年度の素晴らしいスタートとなった」と述べた。同社は2006会計年度第4四半期(2006年4~6月)決算の報告時に,当期の売上高を106億~108億ドルの範囲と予測していた。

 ちなみに米Thomson Financialが報じたアナリストの予測は,売上高が107億5000万ドル,1株当たり利益が31セントだった(米メディア)。

 当期の業績をけん引したのは,Microsoft Platforms and Services Divisionのサーバーおよびツール事業と,Entertainment and Devices Divisionである。サーバーおよびツール事業の売上高は前年同期比17%増加し,とりわけ「SQL Server」が好調で同30%以上成長した。Entertainment and Devices Divisionは,「Xbox 360」ゲーム機,ソフトウエア,周辺器機,オンライン・サービス「Xbox Live」の需要に支えられ,同70%増収となった。

 同社は今後の見通しについても明らかにした。2007会計年度第2四半期(2006年10~12月)の売上高は118億~124億ドル,営業利益は29億~31億ドル,希薄化後の1株あたり利益は22~24セントの範囲と予測する。なお,これらの数字には約15億ドルの繰延収入の影響が含まれる。

 2007会計年度通期(2006年7月~2007年6月)については,売上高が500億~509億ドル,営業利益が191億~195億ドル,希薄化後の1株あたり利益が1ドル43セント~1ドル46セントの範囲と予測する。

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