米WebSideStoryは米国時間10月25日,先週リリースされた米Microsoftの「Internet Explorer 7(IE 7)」について,「急速に普及しており,1年以内にブラウザ市場で最も優勢なブラウザに成長する」との予測分析を発表した(関連記事)。
IE 7では,フィッシング対策フィルタや子供のネット利用を管理するペアレンタル・コントロールの向上など,セキュリティ機能を強化している。また,ユーザー・インタフェースを向上したほか,RSSフィードの収集やAjaxなど,Web 2.0対応機能を拡充した。
2001年8月にリリースされたIE 6は,リリースして1年以内にWindows上のシェア45.2%を占めた。その後,IE 6の市場シェアは2004年初頭に80%を越え,2006年3月には89%を獲得した。IE 7のシェアも,10月18日(リリース当日)の2.5%から10月24日は4.1%へと拡大した。
しかし同社によると,IE 7が10月24日に公開された「Firefox 2」に与える影響は小さい見通しだ(関連記事)。WebSideStoryチーフ・マーケティング・オフィサのRand Schulman氏は,次のように説明する。「いったんユーザーがブラウザをコンピュータにインストールすると,それに慣れてしまい,なかなか他のブラウザに乗り換えない。当面は米国人の約10%がFirefoxを使い続け,IE 7は旧バージョンを置き換えるというかたちでシェアを拡大するだろう」(同氏)。ちなみに10月20日時点における,Windows上のFirefoxのシェアは9.9%,IE(全バージョン)のシェアは86.2%だった。
また同氏は,IEやFirefoxの新バージョンがWeb 2.0の導入を後押しするとみている。
■米国におけるIE 6の市場シェア(Windows上のみ)
出典:WebSideStory |
■米国におけるIE 7の市場シェア(Windows上のみ)
出典:WebSideStory |
■米国における各ブラウザの市場シェア(Windows上のみ)
出典:WebSideStory |
[発表資料へ]