写真1 Firefox 2.0の画面。Fedora Core 6上で動かしている。タブを閉じるボタン,Webフィード管理機能のウインドウ,検索エンジン・マネージャのウインドウが確認できる。
写真1 Firefox 2.0の画面。Fedora Core 6上で動かしている。タブを閉じるボタン,Webフィード管理機能のウインドウ,検索エンジン・マネージャのウインドウが確認できる。
[画像のクリックで拡大表示]
写真2 セッション復元機能が動作したところ。わざとFirefox2.0を異常終了させたのち,再度起動した直後の画面である。
写真2 セッション復元機能が動作したところ。わざとFirefox2.0を異常終了させたのち,再度起動した直後の画面である。
[画像のクリックで拡大表示]

 米Mozilla Foundationは2006年10月25日,Webブラウザ「Firefox 2.0」を公開した(写真1)。2005年11月に公開されたFirefox 1.5から約1年ぶりのメジャー・アップグレードとなる。Linux版のほか,Windows版とMac OS X版もある。

 新版ではユーザー・インタフェースを中心に新機能を追加,既存の機能についても改良を加えた。主な新機能として,Webフィード管理機能,検索エンジン・マネージャ,スペル・チェック機能,セッション復元機能,フィッシング・サイト警告機能,ライブ・タイトル機能などが加わった。

 Webフィード管理機能は,RSSに対応したWebサイトをGoogleのRSSリーダーなどと連動して表示するもの。検索エンジン・マネージャは,検索バーにある検索エンジンを変更(追加/削除/並べ替え)できる機能である。検索プラグイン(検索エンジンを読み込むためのインタフェース)はXMLで記述されているため,自作も可能だ。セッション復元機能は,FirefoxやOSが異常終了した場合でも,次回起動時にウインドウとタブを終了直前の状態に戻す機能である(写真2)。

 既存機能の改良点では,タブ・ブラウズ機能と検索キーワード候補表示機能が注目に値する。タブ・ブラウズ機能では従来拡張機能が担ってきた機能を大幅に取り込み,タブ操作が快適に実行できるようにした。例えば,すべてのタブに「閉じる」ボタンを付ける,最近閉じたタブを復帰する,などである。

 なお,Firefox 2.0では,レンダリング・エンジンは更新されていない。描画速度や描画精度に関する改良は,次期版であるFirefox 3.0での対応となる。