米Hewlett-Packard(HP)は,買収を予定している米Mercury Interactiveの株式公開買付(TOB)期限を延期し,米東部時間11月1日とした。HPが米国時間10月25日に明らかにしたもの。

 HPはMercuryを約45億ドルで買収する計画を7月25日に発表。1株当たり52ドルのTOBを開始した。

 当初は米国の東部時間9月28日を期限としていたが,これを同10月13日に延期(HPのプレス・リリース)し,その後,同10月27日に再延期していた。

 TOB期限を11月1日まで延期した理由について,HPは「Mercuryが10月25日に発表した2006年第3四半期の決算速報について,十分な検討時間をMercuryの株主に与えるため」と説明している。HPによると,10月24日時点で約3890万株を取得済みという。

 HPは,Mercury買収後に自社ソフトウエア部門の年間売上高が20億ドル以上に拡大し,2008会計年度に約10~15%成長すると見込んでいる。 HPシニア・バイス・プレジデントのThomas Hogan氏は,「Mercuryのビジネス技術最適化(BTO)製品『BTO Enterprise』の強みと当社『OpenView』製品の強みを組み合わせることで,ITライフサイクルを通じて全社的IT管理を行うための統合ソリューション提供が可能になる」としている。

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