ビジネス業務の統合および最適化ソフトを手がける米webMethodsは,非公開企業の米Infravioを現金約3800万ドルで買収することで最終合意に達した。webMethodsが米国時間9月11日に明らかにしたもの。買収手続きは規制当局などの承認を経て,2006年9月に完了する見通し。

 Infravioは,サービス指向アーキテクチャ(SOA)のレジストリおよびガバナンス関連製品を提供する,社員65人の企業。SOAガバナンスにより,企業ユーザーや ITスタッフは異なるプラットフォームを連携させる一方で,サービスとポリシーを個別に管理できる。「SOAのライフサイクルを通じた,サービスの効率的な活用が可能」(webMethods)。

 webMethodsは2006年第4四半期までに,同社のWebサービスの分散クラスタ環境を構築するソフト「Fabric」に,Infravioの技術を統合する意向である。それまでは単独製品として提供する。

 米メディアInternetNewsによると,Infravioの主要技術には,自動コンテンツ認証,サービス・レベルの遵守基準管理,セキュリティ強化,バージョン管理および効果分析などがある。

 ちなみに,同社は今年8月に買収した米Cerebraのセマンティック・メタデータ管理技術をFabricに統合する計画を発表している(関連記事)。これにInfravioの製品が加わることで,「全社的なSOAの導入を迅速に行えるようになる」(webMethods)。

[発表資料へ]