米Timelineは,米Microsoftと結んでいた特許ライセンス契約を破棄し,米ProClarityとのあいだで係争中の訴訟の被告にMicrosoftを加えることをワシントン州シアトルの米連邦地方裁判所に申請した。Timelineが米国時間8月21日に明らかにしたもの。

 Timelineは,「Microsoftはデータベース『SQL Server』で当社の特許を侵害した」と主張している。さらにTimelineは,「Microsoftが特許ライセンス供与に関する1999年の合意内容に違反した」と述べる。

 Timelineによると,両社は1999年に合意したライセンスの範囲について法廷で争い,2002年にワシントン州の控訴裁判所がTimelineの見解を支持する最終判断を下したという。Timelineは,Microsoft製品と他社製品の組み合わせは特許ライセンス契約の範囲外と考えており,他社製品がTimeline特許に触れる場合はライセンス違反とみなしている。

 Microsoftは2006年4月にProClarityの買収計画を発表し,ProClarityの分析/視覚化技術を自社製品に実装する予定(関連記事:米Microsoftが分析/視覚化技術の米ProClarityを買収,「BI分野の取り組みを後押し」)。

 米メディア(InfoWorld)によると,ProClarityはSQL Server向けのレポーティング/データ視覚化アドオン製品を手がけており,2005年6月にTimelineから特許侵害で提訴されたという。

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