米Googleと米Lane's Gifts and Collectiblesのあいだで争われていたクリック詐欺に関する訴訟で,アーカンソー州ミラー郡巡回裁判所のJoe Griffin判事は米国時間7月27日,Googleが原告側に総額9000万ドルを支払うという内容の和解案を最終承認した。Google副顧問弁護士のNicole Wong氏が同日,同社の公式ブログで明らかにしたもの。

 この訴訟は,Lane's Giftsが代表となって起こした集団代表訴訟。Googleのオンライン広告サービスを利用した広告主が,無効なクリックに対する払い戻しを受けていないと主張していた。和解条件では,Googleが2002年1月1日以降の広告サービス利用者に対して,弁護士費用と諸経費を含め総額9000万ドルの和解金を支払うとしていた(関連記事)。

 和解が最終承認されたことで,原告側の広告主は,将来Googleからオンライン広告を購入する際,割引料金の適用を受けられる。最終承認についてGoogleは,「この和解条件が広告主にとって適切であり,公正なものであることをGriffin判事が認めた」とし,歓迎の意を表している。

[Wong氏の投稿]