中国のLenovo Group(聯想集団)と米IBMのサービス部門Global Technology Services(GTS)は,パソコンの設定や保守を簡素化する技術「ThinkVantage Technologies」に含まれるソフトウエアを,Lenovo製以外のパソコンにも提供可能とするライセンス契約を結んだ。Lenovoが米国時間6月28日に明らかにしたもの。ただし,契約期間や金額など詳しい取引条件は発表していない。

 ThinkVantage Technologiesは,データ・バックアップ,ウイルスなどによる被害からの復旧,ネットワーク接続管理,パソコン導入やデータの廃棄など,パソコン管理作業の負荷を軽減するための技術。これまでは,LenovoとIBMのノート・パソコン「ThinkPad」およびデスクトップ・パソコン「ThinkCentre」だけに提供していた。

 IBM GTSはThinkVantage Technologiesの適用対象をLenovo製以外のパソコンに拡大し,サポート業務に利用する。ライセンス契約の対象となるソフトウエアは以下の6種類。

・「Rescue and Recovery」:OSが起動しない状態でもバックアップしたデータを復旧できる

・「Access Connections」:有線LANと無線LANの切り替え,セキュリティ設定やプリンタなどの管理,パソコンの使用場所によって異なる設定を管理する

・「Secure Data Disposal」:ハード・ディスク装置内のデータを読み取り不可能な状態に壊す

・「System Migration Assistant」:ユーザーの個人的なデータや設定を新しいパソコンに移行する

・「Productivity Center」:パソコンの設定や管理に役立つ情報を提供する

・「Image Ultra Builder」:ディスク・イメージを作成・配布する

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