5月に,米国復員軍事省(VA)が記録していた退役軍人約2650万人分のデータが流出した事件で,盗まれたコンピュータと外付けハード・ディスク装置を捜査当局が発見した。VAが米国時間6月29日に明らかにしたもの。

 データ流出は,同省の分析担当者がデータを自宅に持ち帰り,コンピュータが盗まれたために起こった。データには退役軍人の名前,社会保障番号,誕生日,障害の程度,配偶者の氏名などが含まれている。

 米連邦捜査局(FBI)の初期調査では,データベースがアクセスを受けた形跡はないとしている。現在,詳細な調査を行っている段階で,結果が分かり次第公表する予定である。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,FBIは5万ドルの報奨金を求める情報提供の電話を受け,コンピュータを発見した。なお,逮捕者は出ていない。

 ちなみに連邦機関ではデータ流出の不祥事が続発しており,6月には米連邦取引委員会(FTC)のノート・パソコン2台が車から持ち去られた。そのうち1台には約110人分のID情報が保存されている(関連記事)。

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