米国復員軍事省(VA)は,退役軍人約2650万人に関するデータが流出したと,米国時間5月22日に発表した。同省のデータ・アナリストが自宅に持ち帰ったデータが盗難に遭い,退役軍人の名前,社会保障番号,誕生日,障害の程度,配偶者の氏名など流出した。盗まれた情報に,医療記録と財務情報は含まれていないという。

 現在,VAの監察局や米連邦調査局(FBI)などが調査を進めている。また同省は議会,メディア,退役軍人関連機関の協力を得て,データ流出の周知に努めている。

 VAは,「犯人がデータを狙ったとは考えられず,データが盗難品の中に含まれていることさえ知らない可能性もある」と説明する。

 VAによると,データ・アナリストは職場のセキュリティ規定に違反してデータを持ち出していた。「この職員は調査の結果が出るまで,管理休暇をとらせている」(同省)。

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