米McAfeeは,消費者向け有料統合セキュリティ・サービス「Falcon」(開発コード名)のうち,「McAfee Total Protection」と「McAfee VirusScan Plus」についてベータ運用を開始した(関連記事)。McAfeeが米国時間6月16日に明らかにしたもの。いずれも2006年夏遅くに正式提供する予定のサービス。対応ソフトウエアは,McAfeeのWebサイトからダウンロードできる。

 ベータ版対応ソフトウエアでは,「SystemGuards」がウイルス,スパイウエア,フィッシングといった攻撃を監視し,ユーザーのパソコンを守る。また「X-Ray for Windows」により,ルートキットやその他マルウエアを検出・削除する。「McAfee SiteAdvisor」機能は,Web閲覧時の安全を確保する。このほか家庭内ネットワークの通信を暗号化して保護する機能や,プリンタやファイルの共有を管理する機能も提供する。

 各種セキュリティ機能は自動的に作動するが,「SecurityCenter」からパソコンの検査や各種ファイルのアップデートなどを手動で行うこともできる。McAfee Total Protectionのベータ試験参加者は,オンライン・バックアップ・サービス(ベータ版)の利用も可能となる。

 ちなみに同様の統合セキュリティ・サービスとしては,米Microsoftがすでに「Windows OneCare Live」の正式運用を始めている。米Symantecも「Norton 360」(開発コード名は「Genesis」)を2006年中に開始する。

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