米McAfeeは米国時間5月30日に,消費者向け統合セキュリティ・サービス「Falcon」(開発コード名)を今夏にリリースすると発表した。同社の最新セキュリティ製品で構成し,「完全な保護対策を提供する」(McAfee社)としている。

 アンチウイルスやアンチスパイウエアに加え,「疑わしい行動を監視」する機能を備える。ユーザーが各種の同社セキュリティ製品を簡単に一元管理できるよう新たに設計したという。

 1日1回(必要に応じてより頻繁に)新たなウイルスやマルウエアに関する情報を自動アップデートし,サブスクリプション期間内は継続して新機能を提供する。アップデートや保護機能などはバックグラウンドで処理されるため,パソコンのパフォーマンスを低下させることはない。

 パソコンのセキュリティ状況を閲覧できる「McAfee SecurityCenter」では,新たな脅威に対するアップデートを確認し,ボタンをクリックして脆弱性を修正することが可能。最新のセキュリティ警告を通知し,フィッシングやゼロデイ攻撃,システムの性能低下,データ損失からユーザーを保護する技術を提供する。

 そのほか,パソコンを監視し,ウイルスやスパイウエア,クラッカの侵入といった疑いのある動作を検出する「SystemGuards」,ルートキットなどの悪意のあるアプリケーションを見つけて駆除する「McAfee X-Ray for Windows」が含まれる。

 またFalconでは,家庭内ネットワーク上につながっている他のシステムもセキュリティ状況をチェックし,リモートで脆弱性を修復できる。

 ちなみに同様の統合セキュリティ・サービスとしては,米Microsoftが「Windows OneCare Live」を6月に正式リリースし,米Symantecが「Genesis」(開発コード名)を年内に公開する予定である。

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