米Microsoftと米Qwest Communications Internationalは米国時間6月5日に,高速インターネット・サービスに関する提携を発表した。Qwest社のブロードバンド接続ユーザー向けに共同ブランドの「Windows Live」サービスを提供する。Windows Liveサービスを導入するISPはQwest社が米国通信企業で初めてという。

 今回の提携は両社のこれまでの関係を拡大するもの。現在Qwest社は高速インターネット・サービス「Qwest High-Speed Internet Service」でMicrosoft社の「MSN Premium」を提供している。

 両社は,Windows Liveプラットフォームをベースに機能強化した統合通信サービスを構築する。Microsoft社が5月30日に正式スタートした統合セキュリティ・サービス「Windows Live OneCare」を組み合わせるほか,QwestおよびWindows Liveサービスのホームページをパーソナル化したり,コンテンツをカスタマイズするためのMicrosoft社のツールやガジェットを提供する。共同ブランドの「Windows Live Messenger」「Windows Live Mail」も立ち上げる。

 なお,米メディアの報道(internetnews.com)によると,Qwestブロードバンド接続ユーザーは追加料金無しでWindows Live OneCareにアクセス可能。Windows Live OneCareの一般向け年間利用料は49.95ドル(パソコン3台まで対応)である。ちなみにMSN Premiumでは米McAfeeのセキュリティ技術を採用しているが,McAfee社はWindows Live OneCareの競合サービスとなる「Falcon」(開発コード名)を今夏にリリースする予定(関連記事)。

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