米AMDは,エンターテインメント・パソコン・ブランド「AMD LIVE!」対応パソコンの出荷が6月に始まると,米国時間5月31日に発表した。またAMD社は同日,パソコン向けエンターテインメント・サービス「AMD LIVE! Entertainment Suite」の提供を開始した。

 AMD LIVE!は,AMD社製プロセサを搭載するエンターテインメント・パソコンのブランド。対応パソコンを利用すると,家庭内のどこからでもテレビ番組や音楽,ビデオなどのコンテンツにアクセスできるほか,ノート・パソコンやMP3プレーヤ,PDAなどに転送して外出先でも楽しめるようになる。

 6月に利用可能となるAMD LIVE!パソコンは,デュアルコア・プロセサ「AMD Athlon 64 X2」を採用する。台湾Acer,米Alienware,富士通と独Siemensの合弁子会社Fujitsu Siemens Computers,米Gateway,米Hewlett-Packard(HP),Sahara社,中国Tsinghua Tongfangのほか,北米,西欧,中国のメーカーが販売する。

 AMD LIVE! Entertainment Suiteは,アプリケーションやサービスを無料で提供する。AMD LIVE!対応パソコンのユーザーは,25Gバイトの無料ストレージ領域に写真や映像,音楽を保存できる。当初提供するサービス/アプリケーションは以下の通り。

・AMD LIVE! On Demand:テレビ番組,写真,音楽,映画の配信サービス。米Orb Networksが提供する
・AMD LIVE! Compress:録画したテレビ番組のデータ・サイズを最大10分の1に圧縮するツール
・AMD LIVE! Network Magic:家庭内ネットワークの管理などを支援するサービス
・AMD LIVE! LogMeIn:AMD LIVE!対応パソコンを遠隔操作して,場所を問わずにパソコン内のコンテンツやファイル,プログラムにアクセス可能とするサービス
・AMD LIVE! Media Vault:パソコン内のコンテンツをインターネット経由でサーバーに自動バックアップするサービス

 またAMD社はフランスとイタリア合弁のSTMicroelectronicsとともに,AMD LIVE!対応セットトップ・ボックス向けの参照設計を提供する。両社は6月6~9日に台湾の台北で開催されるComputexで,同設計のデモンストレーションを行う。

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