Ajaxに対応したオープンソースの開発ツールを推進するコミュニティ「Open Ajax」に,新たに13社が加わった。Open Ajax設立メンバーである米IBMが米国時間5月9日に明らかにした。これにより,同コミュニティの参加メンバーは28組織となる。

 同コミュニティは,IBM社をはじめ,米BEA Systems,米Borland Software,Dojo Foundation,Eclipse Foundation,米Google,米Laszlo Systems,Mozilla,米Novell,米Openwave Systems,米Oracle,米Red Hat,米Yahoo!,イスラエルZend Technologies,米Zimbraの15組織が2006年2月に立ち上げた。今回加入した13社は,米Adobe Systems,Backbase社,米Fair Isaac,ICEsoft社,Innoopract社,米Intel,JackBe社,ノルウェーのOpera SoftWare,ドイツのSAP,Scalix社,ドイツのSoftware AG,米Tibco Software,XML11社。

 Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)は,JavaScript,CSS,XMLといった既存の技術を組み合わせてWebアプリケーションを構築する手法。WebサーバーとWebブラウザ間の通信を非同期化し,Webページの更新を明示的にリロードすることなくできる。画面表示の変更が容易になるので,一般的なデスクトップ・アプリケーション並みのスムーズなユーザー・インタフェースが実現できる。Open Ajaxでは,オープンソース・ソフトウエア開発環境のEclipse上で利用可能なAjax開発ツールを提供する。

 参加メンバーは2006年5月半ばに会合を設け,Ajax利用の現状について話し合う予定。そののち,ビジネスおよび技術に関するロードマップ作成に取りかかる。「ロードマップをもとに,参加メンバーが,デスクトップ・パソコンやモバイル・デバイスにおいて共通のAjaxサポートを推進できるようにする」(IBM社)。

[発表資料へ]