イスラエルのCheck Point Software Technologiesは,米Sourcefireの買収計画を撤回することを,米国時間3月23日に明らかにした。

 Check Pointは昨年10月に,同社がSourcefireを約2億2500万ドルで買収することで最終合意に達したことを発表していた。

 Sourcefireは,ミッションクリティカルな企業ネットワークのセキュリティ確保に向けた製品を手がける未公開企業。オープンソースの不正侵入検知ソフトウエア「Snort」の作成者が2001年に設立した。

 Check Pointは今回,「顧客中心の事業提携を結ぶ方が効果的だと判断し,米国政府の同意で,対米外国投資委員会(CFIUS)への買収計画申請を取り下げることを決定した」と説明している。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,Sourcefireの技術は米国防総省(DOD)や米国家安全保障局などに採用されており,買収計画に対してDODと米連邦捜査局(FBI)が異議を唱えていたという。

[発表資料へ]