米Dell'Oro Groupは,企業向け無線LAN市場に関して調査した結果を米国時間2月14日に発表した。2005年第4四半期における同市場は,主にアクセス・ポイント,WLANスイッチ/サーバー/アプライアンスの売り上げにけん引されて前年比29%増の2億6300万規模に成長した。

 2005年通期でみると,同市場における売上高は20%の増収となった。アクセス・ポイントの出荷台数が3倍に伸び,また無線LANスイッチ/サーバー/アプライアンスの出荷台数も2倍に増えている。また, SOHO向け無線LAN装置の売上高は14%,出荷台数は33%伸びている。

 「SOHO市場における無線LAN機器は主にブロードバンド接続を共有するために用いられている。2005年末時点で3分の1以上のブロードバンド加入者が無線LAN機能を利用していたと推測される。2004年末と比べておよそ25%増加している」(同社無線LAN調査担当シニア・ディレクタのGreg Collins氏)

 また,同氏によれば,家庭でもデータ,音声,ビデオを含むブロードバンド・サービスを通じて複数のデバイスにコンテンツやサービスを配信する際に無線LANを利用する割合が増えているという。

■2005年第4四半期における企業向け無線LAN市場のトップ・メーカー

市場全体		2005年Q4
------------------------------------
売上高(単位:100万ドル)$263

ベンダー		順位
------------------------------------
米Cisco Systems		1
米Symbol Technologies	2
米Aruba Networks	3
------------------------------------
出典:Dell'Oro社

◎関連記事
アルバネットワークス,雑音を抑えた負荷分散機能を無線LANスイッチに追加
「2009年まで垂直市場における無線LANとIPテレフォニ機器への支出が増加」,米調査
「05年Q2世界無線LAN装置市場は7億3300万ドル規模,08年には年間41億ドルに」,米調査
「2005年Q1の無線LAN装置,売上高20%増で出荷台数は過去最高」,米調査
「現状のWLAN製品は映像をまともに流せない」,米ビデオ54のCEO

発表資料へ