米Time Warner傘下の米America Online（AOL）の共同設立者で米Revolution会長兼CEOのSteve Case氏がTime Warner社の取締役を辞任した。Time Warner社とRevolution社が米国時間10月31日に明らかにした。
Case氏は，「取締役辞任は苦しい決断だ。なぜならTime Warner社は素晴らしい企業であり，私は同社会長兼CEOのDick Parsons氏をはじめとする同社幹部に敬意を抱いているからだ。しかし今年の初めに，私は新会社Revolutionを立ち上げ，革新的ビジネスを構築しつつある。Time Warner社取締役会を去ることで，新会社が新たな分野に参入するにあたって起こりうる衝突を回避し，新会社成長の大きな機会を得られるようになる」と述べた。
また同氏は次のように続けた。「AOL社の共同設立者として，AOL社には特別な誇りと情熱を今でも持っている。かつて世界最大手のインターネット企業だったAOL社が，その偉大な地位に復帰すると固く信じている。ここ数か月，Time Warner社がAOL社の事業に再び注力していることをうれしく思う」（Case氏）
「Case氏が数年にわたって当社に貢献してくれたことに感謝している。今後も大株主の1人として，当社の事業推進に思慮深い助言を与えてくれるだろう」（Parsons氏）
Case氏は，2001年にTime Warner社とAOL社が合併した際に，AOL Time Warner社（現Time Warner社）の会長に就任。しかし同社の業績は低迷を続け，会計処理問題の発覚などが相次いだ。同氏は2003年に会長職を退任し，取締役会に残っていた（関連記事）。
なお，米メディアの報道（internetnews.com）によると，AOL社は先週，700人の従業員削減を実施したという。
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