米Strategy Analyticsは米国時間2009年11月11日,携帯電話市場に関する調査結果を発表した。それによると,2009年第3四半期に最も利益を上げた携帯電話ベンダーは米Appleで,これまで首位だったフィンランドのNokiaは2位に転落した。

 Strategy Analyticsの推計では,第3四半期におけるAppleのiPhone事業の営業利益は16億ドルで,初めてNokiaを上回った。大量の販売台数,高い卸売価格,厳しいコスト管理などにより,わずか2年で見事に携帯電話市場に食い込んだ。

 一方Nokiaの営業利益は,世界的不景気に加えて米国での低迷が響き,11億ドルにとどまった。Strategy Analyticsは,2010年にNokiaの回復のカギを握るのは米国市場だと指摘する。

 しかし出荷台数ベースではNokiaが依然として強く,米IDCによる調査では,Nokiaは2009年第3四半期に1億850万台を出荷し,市場シェア37.8%で首位の座を維持した(関連記事:2009年Q3の世界携帯電話市場,経済危機後初めて回復の兆し---IDC)。Appleはトップ5圏外で,iPhone出荷台数は740万台だった(米CNET News.com)。

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