米Click Forensicsは米国時間7月19日,検索キーワード広告業界のクリック詐欺に関する調査結果を発表した。2007年第2四半期において,クリック課金型(PPC)広告の詐欺発生率は平均15.8%で,前年同期の14.1%,前期の14.8%に比べ増えた。

 「Google AdSense」や「Yahoo! Publisher Network」などの大手検索広告ネットワークに限ると,クリック詐欺発生率は平均25.6%となる。前年同期は12.8%,前期は21.9%だった。

 Click Forensicsによると,ボットネットからのトラフィックが前期に比べ倍増しており,「これがクリック詐欺率の増加に影響した」という。

 またクリック詐欺の実行元を地域別にみると,北米以外ではフランス(5.1%),中国(3.2%),オーストラリア(3%)が多かった。前年同期の調査では,クリック詐欺の88%以上は米国およびカナダから実行されていた。

 調査は,Click Forensicsが提供するクリック詐欺検出サービス「Click Fraud Network」で集計したデータにもとづく。同サービスは,4000社以上のオンライン広告主および広告代理店が利用している。

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