米Click Forensicsは米国時間7月17日,2006年第2四半期における検索キーワード広告業界のペイ・パー・クリック詐欺に関する調査結果を発表した。それによると,当期の同業界でのクリック詐欺平均発生率は14.1%で,前期の平均発生率13.7%をやや上回った。

 その他の主な調査結果は以下のとおり。

・高額な検索キーワード(1クリックあたり2ドル以上)に対するクリック詐欺発生率は20.2%だった。このような高額なキーワードが,検索キーワード広告主の広告予算の大半を占める場合が多い。

・「Yahoo!」や「Google」などの大手検索サイトでのクリック詐欺発生率は当期12.8%で,前期の12.1%からやや増加した。

・検索キーワード広告業界で最大分野の小売,金融,健康とフィットネス,技術,娯楽において,検索頻度が高いキーワードの平均広告料金は1クリックあたり4.51ドル。前期では4.75ドルだった。

・クリック詐欺の88%以上は米国およびカナダから実行されている。北米以外ではインドが最も多く,発生件数は前期比26%増加した。

 米Yahoo!の広報担当者であるGaude Paez氏は,「検索キーワード広告業界では現在,クリック詐欺に関する標準や定義が曖昧。広告主は,クリック詐欺対策製品の販売企業が提供する矛盾した調査結果や定義に振り回されている。そのため我が社は,同業界での標準確立に取り組んでいる」と話した。

 調査は,Click Forensicsが提供するクリック詐欺検出サービスClick Fraud Networkのデータに基づくもの。同サービスには,小売,金融,健康とフィットネス,技術,娯楽などの分野の検索キーワード広告主1300社以上が加入している。

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