日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2007年3月の1カ月間に導入したパソコン・サーバーのメーカーと台数を聞いた(複数回答)。

 購入製品のユーザー数は,デルが2006年10月調査(2006年9月導入実績)から前回2007年3月調査(2007年2月導入実績,全メーカーが有効回答数30未満で参考値扱い)まで守ってきたトップが今回も揺るがず,連続首位を7カ月に伸ばした。ユーザー数の2位~5位グループは富士通(43),日本IBM(42,レノボ・ジャパンを加えて48),日本ヒューレット・パッカード(HP,40),NEC(36)。今回もこの4社の接戦は変わらなかった。

 購入台数もトップは今回デルが奪った。サーバーの台数ベースでデルが首位に立ったのは,2006年8月実績(2006年9月調査)の調査開始以来初めてだ。とはいえデルは台数ベースでも上位の常連で,2006年11月調査(10月の導入実績)以外は,トップの台数の55%以内に必ず付けていた。前回2007年3月調査もトップの日本HPから,“大量(過半数)一括導入ユーザー”の1回答(通信サービス業)を差し引くと,デルが実質的な首位だった。

 1回答平均のパソコン・サーバー導入台数は,今回の2007年4月調査(2007年3月導入実績)では約8.5台。前回2007年3月調査(2007年2月導入実績)の9.0台とほぼ同じで,年度末の影響は見られなかった。

◆注
 調査実施時期は2007年4月中旬,調査全体の有効回答は1688件,うち情報システム担当者の有効回答は783件。
 回答者の勤務先の情報システムの構成要素として,正式発注や契約など当該月に購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 前々回記事(2007年2月調査,2007年1月の導入実績)まで,「x社のパソコン・サーバーをy台導入した」という回答1件を,x社についての「購入製品のメーカー数」1件と表現してきたが,今回の記事から,x社についての「ユーザー数」1件という表現に変更した。つまり「ユーザー数イコール有効回答数」であり,導入したサーバーの実利用者数を聞いたものではない。
 また,本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている。参照)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答を集計対象外とした。今回の2007年4月調査では,集計対象から除外された大量一括導入回答はない。
 2006年9月調査(8月の導入実績)の結果は2006年10月30日付け記事,2006年10月調査(9月の導入実績)の結果は同11月30日付け記事,2006年11月調査(10月の導入実績)の結果は同12月21日付け記事,2006年12月調査(11月の導入実績)の結果は2007年1月25日付け記事,2007年1月調査(12月の導入実績)の結果は2月28日付け記事,2007年2月調査(2007年1月の導入実績)の結果は4月2日付け記事,2007年3月調査(2007年2月の導入実績)の結果は4月13日付け記事を参照。

図●前月(2007年3月)のパソコン・サーバーの導入台数(n=196)