構文
<head>
:
<link>
:
</head>
説明文
<link>タグは,「href」属性に指定したドキュメントを参照したり,Webページとの関連性などを指定する。例えば,スタイル・シートを外部のファイルとして用意しておき,<link>タグで呼び出すことが可能だ。そのほかにも,現在のWebページの目次となるWebページや次のリンク先となるWebページといったWebページの関連性を記載することが可能だ。関連性の種類は「rel」属性で指定する。
<link>タグは,<head>と</head>の間に記述する。
サンプル
HTMLソース
<head>
<title>第2章</title>
<link rel="stylesheet" href="style.css" type="text/css">
<link rel="index" href="index.html">
<link rel="prev" href="part1.html">
<link rel="next" href="part3.html">
</head>
対応状況
HTML | IE | Firefox | Opera | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4 strict | 4 Transitional | 5 | 6 | 7 | 2 | 3 | 8 | 9 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
要素,タグ
タグ要素 | ヘッダ要素 |
---|---|
包括可能要素 | 無し |
タグ記述条件 | 開始タグ:必須 終了タグ:無し |
属性
よく利用する属性
属性 | 意味 | 対応 | ||
---|---|---|---|---|
HTML 4s | HTML 4t | その他 | ||
href=URL | 現在のWebページと関連性を設定するコンテンツのURLを指定する | ○ | ○ | |
rel=関係性 | このコンテンツから見た,リンク先のコンテンツとの関係を指定する。「next」は次のコンテンツ,「previous」は前のコンテンツ,「parent」は親コンテンツを表す | ○ | ○ | |
rev=関係性 | このコンテンツから見た,リンク先のコンテンツとの関係を指定する。「next」は次のコンテンツ,「previous」は前のコンテンツ,「parent」は親コンテンツを表す | ○ | ○ | |
type=MIMEタイプ | 対象となるファイルのMIMEタイプを指定する。例えば,JPEG画像の場合は「image/jpeg」,HTMLファイルの場合は「text/html」と指定する | ○ | ○ |
その他の属性
属性 | 意味 | 対応 | ||
---|---|---|---|---|
HTML 4s | HTML 4t | その他 | ||
class=クラス名 | このタグのクラス名。CSSでスタイルを指定する場合などに利用される | ○ | ○ | |
charset=文字セット | リンク先のコンテンツで利用している文字セットを指定する。例えば,ユニコードを利用している場合は「UTF-8」などと指定する | ○ | ○ | |
dir=方向 | タグ内の文字の表示方向。「ltr」を指定すると文字を左から右に,rtlを指定すると「右から左」に表示する。しかし,多くのWebブラウザでは,文字コードを自動判別し,自動的に表示方向を決定している。そのため,日本語を「rtl」と指定しても実際には左から右に表示される。強制的に並び替えを行いたい場合は<bdo>タグを利用する | ○ | ○ | |
hreflang=言語 | リンク先のコンテンツの記述言語を指定する。例えば、英語であれば「en」,イタリア語であれば「it」と指定する | ○ | ○ | |
id=ID | タグのID。ダイナミックHTMLでタグを操作する場合や,Java Scriptでのタグの制御,個別にスタイルを指定する場合などに利用する | ○ | ○ | |
lang=言語 | タグ内に記述した言語。例えば,日本語の場合は「ja」,英語の場合は「en」を指定する | ○ | ○ | |
media=出力先 | コンテンツの出力対象を指定する。「screen」は画面,「handheld」は携帯端末,「print」は紙媒体,「tv」はテレビ,「aural」は音声出力,「braille」は点字ディスプレイ機器を対象とする。また,「all」はすべての機器を対象とする。 screen - ディスプレイ print - 紙媒体 all - ディスプレイおよび紙媒体 |
○ | ○ | |
style=スタイル | タグのスタイル。スタイルの指定方法については「CSSの基本 (2) CSSの記述位置」を参照 | ○ | ○ | |
target=ターゲット | ナビゲーション機能を利用する際に,対象となるコンテンツを表示する対象ウィンドをを指定する。「_blank」を指定するとあらたなウインドウを開きそこに表示する。「_self」を指定すると、リンク元となるコンテンツを表示しているウインドウに表示する。「_top」を指定するとこのフレームを解除して最上位となるウインドウに表示する。「_parent」を指定すると、フレームの全体を解除し表示する。また、特定のフレームに表示する場合はフレーム名を指定する | × | ○ | |
title=タイトル | タグのタイトル。一般的にタグの補足情報を記述する。一般的なWebブラウザでは,タグ上にマウス・ポインタを乗せるとツール・チップにtitle属性に指定した内容を表示する | ○ | ○ |
マウスやキーボードの状況変化に関わる属性
属性 | 意味 | 対応 | ||
---|---|---|---|---|
HTML 4s | HTML 4t | その他 | ||
onclick=スクリプト | このタグに対応する表示結果にマウスの左ボタンをクリックした場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
ondblclick=スクリプト | このタグに対応する表示結果にマウスの左ボタンをダブル・クリックした場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
onmousedown=スクリプト | このタグに対応する表示結果にマウスのボタンで押下した場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
onmouseup=スクリプト | このタグに対応する表示結果にマウスのボタンを離した場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
onmouseover=スクリプト | このタグに対応する表示結果にマウス・ポインタが乗った場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
onmousemove=スクリプト | このタグに対応する表示結果上でマウス・ポインタが動いた場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
onmouseout=スクリプト | このタグに対応する表示結果にマウス・ポインタが外れた場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
onkeypress=スクリプト | このタグに対応する表示結果にフォーカスした状態で,キーボードのキーを押下して離した場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
onkeydown=スクリプト | このタグに対応する表示結果にフォーカスした状態で,キーボードのキーを押下した場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ | |
onkeyup=スクリプト | このタグに対応する表示結果にフォーカスした状態で,キーボードのキーから離した場合に,指定したスクリプトを実行する | ○ | ○ |
<link>での関連性の指定方法
文書の関連性は「ref」属性に指定する。この属性に指定する値によって動作が異なる。例えば,「stylesheet」を指定すれば関連文書にはスタイルが記述されていると見なし読み込まれる。一方「Next」や「Prev」といった文書の関連性については,通常のWebブラウザでは表示には関係はない。ただし,一部のブラウザを用いるとページの移動などに利用されることがある。
「ref」属性に指定できる主な値は以下の通りである。
ref属性 | 意味 |
---|---|
stylesheet | 指定したスタイル・シートを読み込む |
fontdef | 指定したフォントをダウンロードする |
contents | コンテンツの目次 |
index | コンテンツの索引 |
glossay | コンテンツに関わる用語集 |
copyright | コンテンツの著作権情報 |
next | 次のコンテンツ |
prev | 前のコンテンツ |
parent | 親となるコンテンツ |
help | コンテンツの説明 |
bookmark | ブックマーク |