バラクーダネットワークスジャパンは2014年7月10日、低価格をうたう次世代ファイアウオール機器「Barracuda Firewall」(写真)を発表、同日販売を開始した。最安価モデル(スループット800Mビット/秒)の価格(税別、以下同)は、31万5000円。開発会社は米Barracuda Networks。
Barracuda Firewallは、次世代ファイアウオール機器である。一般的な次世代ファイアウオールと同様に、アクセス制御の材料として、カプセル化に使われるプロトコルやポート番号からは判別できない実アプリケーションの種類を識別するほか、Active Directory連携によってアプリケーションを利用中のユーザーを識別する。
ファイアウオール(セキュリティルーター)の機能に加えて、VPNルーター機能やDNS/DHCPサーバー機能なども備える。さらに、安全にWebにアクセスできるように、URLフィルタリング機能や、Webダウンロードデータに含まれるマルウエアを防御する機能なども提供する。
特徴は、価格が安いこと。具体的には、スループット800Mビット/秒の最安価モデル「X100」が31万5000円で、スループット5000Mビット/秒の最上位モデル「X600」が290万円である。各モデルのスペックの概要と価格は表の通り。このほかの特徴として、複数のBarracuda Firewallを一元管理する管理サーバー機能を、同社がクラウド型で提供する。
モデル名 | X100 | X200 | X300 | X400 | X600 |
---|---|---|---|---|---|
価格(税別) | 31万5000円 | 48万5000円 | 65万円 | 129万円 | 290万円 |
FWスループット | 800Mbps | 1000Mbps | 1500Mbps | 2500Mbps | 5000Mbps |
VPNスループット | 100Mbps | 200Mbps | 300Mbps | 400Mbps | 700Mbps |
Webセキュリティ ユーザー数 | 25人 | 50人 | 100人 | 200人 | 400人 |
形状 | デスクトップ | 1Uラックマウント | |||
インタフェース | GbE×4 | GbE×6 | GbE×8 |
なお、米Barracuda Networksは、今回のファイアウオール機器のほかにも、低価格をうたうネットワーク機器をラインアップしている。例えば、負荷分散装置「Barracuda Load Balancer」(関連記事:低価格ロードバランサーに中位モデル、WAFを標準提供)や、メールアーカイブ装置「Barracuda Message Archiver」(関連記事:マクニカ、ユーザー数に依存しないメールアーカイブ装置を販売開始)などがある。